「 北朝鮮による中国人拉致事件が多発 放置する中国政府の実態を直視せよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年11月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 815 11月17日、東京文京区民センターで横田早紀江さんのお話を、救う会全国協議会常任副会長の西岡力氏とともに、じっくり聞く機会を得た。めぐみさんが拉致されて11月15日で満32年。子どもを奪われた空白の32年は、どれほど長く、つらい日々だったことだろう。 畳をかきむしって泣き叫び、隣家のお婆さま…
「 『引き算が出来ない』高校生を作った『義務教育』を再建せよ! 」
『週刊新潮』 2009年11月26日号 日本ルネッサンス[拡大版] 第388回 「 教育崩壊 」 (前編) 民主党政権の下で、教育の逆行が心配されている。不適格教員を排除する目的で設けられた教員免許更新制の撤廃や、全員参加の学力テストの廃止など、日教組の主張が政策として掲げられていることが、民主党への疑念となって否応なく強調される。 民主党によって日本の教育はどう変わるのか。まず、日教組…
「 外国人参政権法案を議員立法で提出もくろむ鳩山政権のご都合主義 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年11月21日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 814 鳩山由紀夫氏がまだ民主党幹事長だった今年4月、彼は外国人参政権問題についてこう語っている。 「まさに愛のテーマだ。(私が)友愛と言っている原点はそこにある」 さらに、氏はこうも語った。 「仏教の心を日本人が世界で最も持っているはずなのに、なんで他国の人たちが、地方参政権を持つことが許せないの…
「 善意で日本の力を殺ぐのか、民主党 」
『週刊新潮』 2009年11月19日号 日本ルネッサンス 第第387回 先週の小欄でも詳述したが、鳩山由紀夫首相は事前に内容を詰めることもなくCO2排出を1990年比で2020年までに25%削減するという、空前の政策を国連で発表した。 同案作成の中心人物だった参議院議員の福山哲郎外務副大臣は「Voice」12月号に、「政権交代によって、政策決定の在り方も180度変わった」として、…
「 日米首脳は中国に対して現実よりも理想を見がちだ 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年11月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 813 21世紀の残りの90年間、日本人の運命は台頭した中国の脅威をどうかわすかによって決まる。大事なことは、日本がその脅威を認識し、備えることである。 明らかに鳩山政権には、中国の脅威への認識が欠けている。そこから生まれてきたのが「東シナ海を友好の海にする」「東アジア共同体をつくる」などの発想だ。…
「 展望を欠く民主党25%削減案 」
『週刊新潮』 2009年11月12日号 日本ルネッサンス 第386回 鳩山由紀夫首相は9月22日、国連気候変動首脳会合で演説し、地球温暖化と闘うために日本は1990年を基準とし、2020年までにCO2排出量を25%削減すると発表した。 これは2005年を基準とすると30%削減に相当する数値目標だ。鳩山首相は日本が率先垂範すれば、米国も中国も発奮してついてくることを期待した。米中2…
「 外相会談を断られた鳩山政権 日米関係の危機を直視せよ
『週刊ダイヤモンド』 2009年11月7日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 812 日米関係が最悪である。10月20日に来日したゲーツ米国防長官は、岡田克也外相との会談で、沖縄の普天間飛行場を沖縄本島北部の名護市に移設する問題について「現行案が唯一、実現可能な案だ」「オバマ大統領来日の前に結論を出してほしい」と述べた。 普天間の返還と移転は1996年に日本政府が要請したにもかか…
「 力不足で可能か、民主の政治主導 」
『週刊新潮』 2009年11月5日号 日本ルネッサンス 第385回 10月26日、鳩山由紀夫首相はお気に入りの金色のタイとポケットチーフで装い、所信表明演説を行った。政権交代は、「政治家と官僚のもたれ合いの関係、しがらみや既得権益によって機能しなくなった政治」などのゆえにもたらされたとして、「官僚依存の仕組みを排し、政治主導・国民主導の新しい政治へと百八十度転換させ」ると明言した。 鳩山首…