「 日鉄を犠牲にするのか、石破訪米 」
『週刊新潮』 2025年2月20日号 日本ルネッサンス 第1135回 2月7日、ワシントンで日米首脳会談に臨んだ石破茂首相を、その成果も含めて100点満点だったとほめちぎる声がある。石破氏自身も帰国直後の9日、NHKの『日曜討論』をはじめとするテレビ番組でトランプ大統領と個人的信頼関係を築き得たとの見解を示した。果して本当にそうか。私は大いに疑問を抱く。 今回の首脳会談で恐らく最も注…
「 首相は米大統領に中国の真実を説け 」
『週刊新潮』 2025年2月13日号 日本ルネッサンス 第1134回 訪米を前にした2月3日、石破茂首相はソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義氏、オープンAIのアルトマンCEOと会談した。 5000億ドル(約78兆円)を米国でAIのインフラ構築に投資すると公言してトランプ米大統領に食い込んだ孫氏らから、石破氏はトランプ氏との向き合い方に関しても指南を受けたのであろう。確かに孫氏らの…
「 戦争への覚悟を持つ中国の脅威 」
『週刊新潮』 2025年2月6日号 日本ルネッサンス 第1133回 米国防総省の政策担当国防次官にエルブリッジ・コルビー氏が指名された。氏は第一次トランプ政権のマティス国防長官の下で画期的な国防戦略をまとめ、それはトランプ政権の安全保障戦略として2017年12月に発表された。 内容は01年9月11日の米同時多発テロ以来、米国最大の脅威は非国家のテロ勢力だとする基本戦略を180度大転換…
「 萩生田報道にみる朝日の執拗な歪曲 」
『週刊新潮』 2025年1月30日号 日本ルネッサンス 第1132回 わが国が多くの問題を抱えているのは今更言うことでもあるまい。一連の問題を生み出している責任はメディア、とりわけ『朝日新聞』にあることも今更、の話である。それでも強調したいのは朝日の歪曲報道は万死に値する負の影響を日本にもたらしているということだ。 日本国を貶めることが朝日の社是かと質したくなるほど、彼らは社全体で歪…
「 保守大同団結を目指し、萩生田頑張れ 」
『週刊新潮』 2025年1月23日号 日本ルネッサンス 第1131回 今年、日本の命運は保守勢力の大同団結が成るか否かに依る。一連の動きで恐らく最も注目される政治家の一人が自民党元政調会長の萩生田光一氏であろう。「言論テレビ」は1月10日、氏をゲストに迎えた。 石破茂首相は24日に通常国会を開く。決定的に国家観を欠落させた石破氏について警戒すべきことは、少数与党の弱みゆえに、立憲民主…