「 教科書問題にみる日本の危うさ 」
『GQ』 2001年7月号 COLUMN POLITICS 「新しい歴史教科書を作る会」による扶桑社出版の教科書の内容に、中国や韓国が再修正を求めてきている。日本の政治家の中にも民主党の鳩山由紀夫党首や、いまや話題の閣僚田中真紀子外相ら、扶桑社の教科書に批判的な人々がいる。 鳩山氏は扶桑社の教科書を“偏狭なナショナリズム”に基づくものと批判し、田中外相は“歴史をねじ曲げる”ものと断罪した。 …
「 サッカーくじ『toto』なぜ文部科学省の所轄なのか 」
『週刊新潮』 2001年6月7日号 櫻井よしこ告発シリーズ 第5回 サッカーくじ“toto”が始まった。所管官庁の文部科学省はこれを“スポーツ振興投票”と呼ぶが、“toto”はイタリアのトトカルチョから名前をとったように、歴としたギャンブルである。 サッカーくじの導入は、文部科学省が、自らが所管する特殊法人を通じて、従来はアマチュアスポーツの分野にとどめていた活動をギャンブルの胴元としてプロ…
「 “法は人間のためにある”を実践したハンセン病訴訟控訴せずの決断 」
『週刊ダイヤモンド』 2001年6月2日号 オピニオン縦横無尽 第397回 「もういいかい お骨になってもまあだだよ」 これは岡本県邑久光明園のハンセン病患者中山秋夫さんの詠んだ川柳である。ハンセン病とされれば強制的に隔離され、家族との連絡も断たれ差別され、そして二度と故郷に戻ることは許されない。死んでお骨になっても、まだ故郷に戻ることはできない現実を詠んだものだ。なんと深い哀しみと諦めの歌…
「 無用の長物『都市基盤整備公団』なぜ廃止しない 」
『週刊新潮』 2001年5月31日号 櫻井よしこ告発シリーズ 第4回 世界最大の住宅デベロッパーから、世界最大の地上げ機関へ、特殊法人、都市基盤整備公団は、生き残りをかけて巧みに変身しつつある。 この変身と生き残りには、しかし、特殊法人の例に漏れず、膨大な国民負担が伴う。都市公団の借入金はいまや14兆8548億円、その殆どが財政投融資である。加えて補助金、出資金、補給金などの名目で2000年…
「 薬害エイズ裁判の無罪判決ほかを体験してこの連載で私がたどりついた結論真の司法改革には常識ある国民の参加が欠かせない 」
『SAPIO』 2001年6月13日号 司法改革が日本を変える 最終回 政府の司法制度改革審議会は来月の6月12日に最終案を首相に提出する。現時点では2010年までに司法試験合格者を現在の約3倍の3000人に増やすこと、2018年までに法曹人口を現在の約2.5倍の5万人まで増やすことなどを盛り込む予定であるが、あくまでもこれは司法改革の前段階にすぎない。これ以外にも法科大学院(ロースクール)の…













