「 終戦時、人の為に働いた珍吉と水軍隊 」
『週刊新潮』 2023年12月14日号 日本ルネッサンス 第1077回 尖閣戦時遭難事件・大東亜戦争で日本が敗戦する直前の昭和20(1945)年7月から8月にかけて起きた悲劇について、私は門田隆将氏の近著『尖閣1945』(産経新聞出版)を読んで知った。 大東亜戦争の末期、米軍の沖縄、八重山諸島への上陸を恐れた日本は石垣島住民の台湾疎開を進めていた。石垣島には4、5、6の各月、延べにし…
「 米中関係の「新常態」、日本よ諦めるな 」
『週刊新潮』 2023年12月7日号 日本ルネッサンス 第1076回 米軍が研究開発費34億ドル(約5100億円)を投入した輸送機C-17の技術を、中国がわずか270万元(約5850万円)で入手、つまり、盗んだ。費用は米国の1万分の1だった。 右の事件の深刻さを理解するためにまずC-17とは何かを知っておきたい。米軍の強さの秘密はその圧倒的な空輸力にある。空輸力の2本柱がC-130と…
「 日中外交、意思疎通だけでは行き詰まる 」
『週刊新潮』 2023年11月30日号 日本ルネッサンス 第1075回 イスラエルも米国もハマスのイスラエル攻撃を察知できなかったが、一旦、有事が発生するや両国の反射神経は驚くほど鋭かった。バイデン大統領はハマスによる攻撃が開始された10月7日から9日までの3日間で17回も国家安全保障会議(NSC)を開いた。関係国首脳に三十数回、電話をかけて意見交換をした。ブリンケン国務長官は直ちに中東に…
「 中東戦争の混乱で日本は何をすべきか 」
『週刊新潮』 2023年11月23日号 日本ルネッサンス 第1074回 国際社会は他国の戦争にどのように、どれくらい関わっていけるだろうか。世界最強の国、アメリカはウクライナやイスラエルにどこまで伴走できるだろうか。国際社会が見定めようとしているこの問いは、アメリカの対応に大きな影響を受ける日本にとっても死活的である。 大国の侵略の前で自力では到底自国を守れないウクライナは、いま米国…
「 支持率など忘れ、国益実現に集中せよ 」
『週刊新潮』 2023年11月16日号 日本ルネッサンス 第1073回 当欄でも度々引用してきた書籍に『China 2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』がある。中国が建国100年の2049年までに米国を軍事、経済、その他あらゆる面で凌駕して、世界の覇者になるという野望を暴いた同書は世界的ベストセラーとなった。 その著者で政治学者のマイケル・ピルズベリー氏を招いてシン…













