「 原発事故後の対策の拙劣さが感情論を高めてしまっている 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年8月11・18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 948 2020年に原子力発電の割合をどの水準に定めるべきかについて国民の意見を聞く聴取会が8月1日、福島県で開かれた。意見を述べた30人のうち28人が、30年かそれ以前に、原発をゼロにするよう求めた。 「自分たちのような故郷を失って行き所のない人をもう、出さないでください」と訴えた男性をはじめ、どの…
「 美智子さまが深められた日台の絆 」
『週刊新潮』 2012年8月9日号 日本ルネッサンス 第521回 年2回出版の『台湾歌壇』154輯が、7月、台湾から送られてきた。同歌壇は台湾の日本語世代の歌人、呉建堂氏が『台北歌壇』として1968年に創設したのが始まりである。 呉氏は26年生まれ、旧制台北高校から台湾大学医学部に進み、71年には熊本大学医学部より学位を授与されている。多くの病院の院長を務めた氏は、まさに文武両道の人だった。剣…
「 現在の中国はいかにしてできたか 特異な隣国についての自覚を促す書 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年8月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 947 少々前の本だが、あまりに興味深くて、書かずにはいられない。『もし、日本が中国に勝っていたら』(文春新書)である。著者は趙無眠氏、ネット上にしか存在しないペンネームだ。日本語訳は富坂聰氏。 「まえがき」で富坂氏は同書が中国で、少なくとも知識人の間では、驚くほど広く読まれていると指摘し、趙論文が、「天使…
「 感情的反発に傾くNHKのオスプレイ報道 」
『週刊新潮』 2012年8月2日号 日本ルネッサンス 第520回 7月23日月曜日のNHK『ニュースウオッチ9』(以下、「9」)の米軍の新型輸送機オスプレイ報道はひどい内容だった。キャスターの大越健介氏の報道人としての見識を疑い、「9」そのものが、報道番組であることをやめてNHKの主張を展開する場へと変質したのではないかと感じた。 「9」の報道は、午前5時すぎの海上でオスプレイ積載の貨物船…
「 野田首相は信ずる政策の実現に向け輿石幹事長を即刻更迭すべきだ 」
『週刊ダイヤモンド』 2012年7月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 946 民主党幹事長の輿石東氏が原発再稼働問題に関連して、菅直人前首相に日本のエネルギー政策の提言を取りまとめるよう要請したというベタ記事が7月18日の「産経新聞」に出ていた。驚きを通り越してあきれてしまう人事である。幹事長としての輿石氏の考えを疑わざるを得ない。 幹事長は党首・首相を全力で支える立場…













