「 政府主導で明確な原子力推進を 」
『週刊新潮』 2016年2月18日号 日本ルネッサンス 第692回 個々の技術は優れていても、全体の戦略となると心許ないのが日本ではないか。原子力の分野も例外ではない。個別の技術、たとえば原発で最重要といわれる原子炉圧力容器の製造技術では、日本は掛け値なしの世界一である。3・11に関して、私たちは水素爆発を起こした福島第1原発の失敗に焦点をあてがちだが、第2原発は見事に生き残った。増田尚宏…
「 脳梗塞から復活した平沼氏が一貫して訴え続けた自主憲法制定 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年2月13日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1120 昨年9月初旬、脳梗塞で倒れ療養中だった平沼赳夫氏が、自身のホームページに復帰の動画を発表した。 痩せたが、しっかりした口調で経緯を語っている。倒れて以降のリハビリ、昨年秋の自民党最高指導者(安倍晋三総裁)との面談、自民党党規委員会での満場一致の復党の受け入れ、長年の主張である自主憲法制…
「 規制をなくして育てよ、人工知能 」
『週刊新潮』 2016年2月11日 日本ルネッサンス 第691回 週末、2人の奇才に人工知能(AI)について聞いた。MITメディアラボの所長で、『ニューヨーク・タイムズ』社外取締役などを務める伊藤穰一氏と、ソニーコンピュータサイエンス研究所所長の北野宏明氏である。 初対面の北野氏からは、機関銃のように言葉がつながって飛び出てくる。最新の情報技術や産業についてのアイデアが溢れ出るのだ…
「 震災5年であらためて考える原子力規制委の権限と在り方 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年2月6日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1119 「読売新聞」が「震災5年」と題して、東日本大震災の当事者たちの証言を連載している。1回目は宮城県南三陸町町長の佐藤仁氏、2回目は福島県飯舘村村長の菅野典雄氏だった。小町村の首長がどのような思いで震災に向き合い、住民を守ろうとしてきたか、読めば胸を締め付けられる。当事者の皆さん方の思いはどれほどのも…
「 翁長知事完全敗北で沖縄の新未来 」
『週刊新潮』 2016年2月4日号 日本ルネッサンス 第690回 全国的に注目された沖縄県宜野湾市の市長選挙で1月24日、同市の抱える普天間飛行場の返還実現を訴えた現職の佐喜眞淳氏(51)が、新人で翁長雄志知事の支援する志村恵一郎氏(63)を破って、大勝した。 約2万7700対2万1800、5900票差の勝利を現地紙『沖縄タイムス』は「圧勝」と書いた。普天間返還と辺野古への移設がセ…
「 国際社会に無関心な米国の堕落 頼れない日本の生きる道は憲法改正 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年1月30日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1118 連日、米大統領選挙に関する情報がにぎやかだ。共和党候補の1人、ドナルド・トランプ氏の極論や民主党有力候補のヒラリー・クリントン氏との舌戦は、米国の混迷の深さを示している。 泡沫候補と評されていたトランプ氏が、なぜこうも高い支持を受け続けるのか。背景には過激派組織「イスラム国」(ISIL…
「 台湾新政権、現状維持を日米が支援 」
『週刊新潮』 2016年1月28日号 日本ルネッサンス 第689号 台湾の運命だけでなく日本及びアジア全体、ひいては米中関係の行方にも大きな影響を与える台湾の総統選挙は、野党・民進党主席の蔡英文氏の大勝利に終わった。そしていま、再び「日米台vs中国」の構図が鮮明になりつつある。 「加油台湾! 加油台湾!」「台湾!台湾! 台湾!」 1月15日、ざんざん降りの雨の中、民進党の勝利…
「 チベット弾圧しながら海外仏教徒は歓待 仏教を共産党のためだけに使う中国の狡猾 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年1月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1117 チベット亡命政府首相、ロブサン・センゲ氏の話は思いがけない内容だった。チベット、つまり、中国に併合され土地も資源も奪われて今日に至るチベット自治区では、漢民族に破壊された寺院の修復が進みチベット仏教が静かに着実に復活しつつあるというのだ。センゲ氏は1月9日から13日まで、首相として2度目の訪日を…
「 チベットの悲劇、許し難い中国の蛮行 」
『週刊新潮』 2016年1月21日号 日本ルネッサンス 第688回 1月の連休中に、3年9か月振りに日本を訪問したチベット亡命政府の首相、ロブサン・センゲ氏にお会いした。米国ハーバード大学で上級研究員の地位にあった氏は、2011年8月にチベット人の自由選挙によって首相に選ばれ、亡命政府のあるインド北部のダラムサラに戻った。ダライ・ラマ法王14世から政治指導者の地位を受けついだ氏は、今年8月…
「 書店主らの失踪、新聞買収に見る中国共産党のソフトパワー戦略 」
『週刊ダイヤモンド』 2016年1月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1116 昨年暮れ、中国の人権派弁護士として知られる浦志強(ほ・しきょう)氏に北京の第二中級人民法院(地裁)は懲役3年、執行猶予3年の判決を下した。浦氏は2014年5月以来1年7カ月も拘束され、「民族の恨みを扇動した罪」「国家分裂を扇動した罪」で裁かれたのだ。 執行猶予付きの判決でも国際社会は決し…













