「 歴史戦、徴用工で本格的情報発信 」
『週刊新潮』 2018年1月4・11日合併号 日本ルネッサンス 第785回 著名な韓国の言論人、趙甲濟(チョガプジェ)氏が12月19日、シンクタンク「国家基本問題研究所」で語った。 「70%もの韓国国民がなぜ、親北朝鮮で反韓国の価値観を持つ文在寅大統領を支持し続けるのか。なぜ韓国人は祖国が直面する危機に気付かないのか。その理由は韓国人の考える力が低下しているからだ」 氏は韓国…
「 憲法改正の機会は2018年しかない 成し遂げねば日本の真の再生は難しい 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年12月30日・2018年1月6日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1213 2018年は、大袈裟でなく日本の命運を決する年になる。戦後72年間かけて日本人の「常識」となった種々の価値観が根底から覆される年になるだろう。私たちはそのような大変化に対処する覚悟ができているだろうか。 17年12月18日にドナルド・トランプ米大統領は、米政権…
「 強欲NHK、650億の蓄財を説明せよ 」
『週刊新潮』 2017年12月28日号 日本ルネッサンス 第784回 テレビを設置したらなぜ、NHKと契約し受信料を払わなければならないのか。NHKを見たくない人にまで契約を強要するのは、契約の自由を侵す憲法違反ではないのか。 こうした問いに最高裁判所は12月6日、合憲の判断を下した。その判決のおかしさは、「受信設備を設置した者は、協会(NHK)とその放送の受信についての契約をしな…
「 解決されない北朝鮮の日本人拉致問題 憲法改正を急ぎ国際社会と攻勢続けよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年12月23日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1212 拉致被害者のご家族にとって拉致された子供や兄弟と会えないまま、自分たちの生命が尽きてしまうのは、本当に悲しいことだ。 12月12日、増元るみ子さんの母、信子さんが90歳で亡くなった。娘の写真を部屋に飾り、お花やお茶を供えるのを日課とし、「一目会いたい」と呟くのが信子さんだったと、るみ子…
「 日欧EPAで拓く日本の未来 」
『週刊新潮』 2017年12月21日号 日本ルネッサンス 第783回 安倍政権の外交の巧みさを実感したのが、12月8日の日欧EPA交渉の妥結だった。この日本と欧州連合との経済連携協定は、来年夏にも署名され、再来年春にも発効する。 ドナルド・トランプ米大統領は、12か国がギリギリの妥協を重ねてようやくまとめた環太平洋経済連携協定(TPP)を、今年1月、いとも容易に反故にすると発表した。…
「 資金潤沢なNHKの受信料判決に失望 立法府を動かすには国民の意識が重要に 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年12月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1211 12月6日、最高裁判所大法廷がNHKの受信料について初の判断を示した。一言でいえば、判決には失望した。 テレビを所有していながら、受信料支払いを拒否していた男性に、NHKは受信料を請求できるか、受信設備を持ったらNHKと契約しなければならないと定めた放送法64条1項は合憲か、が争われて…
「 「慰安所の帳場人の日記」は何を物語るか 」
『週刊新潮』 2017年12月14日号 日本ルネッサンス 第782回 東亜大学人間科学部教授の崔吉城氏の近著に、『朝鮮出身の帳場人が見た慰安婦の真実 文化人類学者が読み解く「慰安所日記」』(ハート出版)がある。 この「慰安所日記」とは、戦中、ビルマ(現ミャンマー)やシンガポールの慰安所で帳場人として働いていた朝鮮人男性の日記だ(以下『帳場人の日記』)。慰安所の実態を誰よりもよく知る立…
「 中国共産党大会後に不穏な変化の兆候 強権体質の習氏に安易な妥協は禁物 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年12月9日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1210 「産経新聞」北京支局の藤本欣也記者が11月29日付紙面で、中国軍元高官の自殺を報じた。自死したのは中国人民解放軍(PLA)上将の張陽氏で、先に拘束された徐才厚、郭伯雄両軍人の事件に関連して取り調べを受けていた。 張氏は軍の人事や政治・思想部門のトップを務めていた。このような重要な地位にあ…
「 習近平は権力基盤を固めたか 」
『週刊新潮』 2017年12月7日号 日本ルネッサンス 第781回 いま64歳の中国国家主席、習近平氏はいつまで君臨するのか。毛沢東と並ぶ絶対権力者としての地位を固め得るのか、軍は掌握しているのかなど、見極めるべき点は多い。 なんと言っても、氏は中華人民共和国建国100年の2049年までに「中華民族は世界の諸民族のなかにそびえ立つ」と宣言する人物だ。 中国共産党創設から100年…
「 731部隊を巡る中国の対日歴史復讐戦 事実の歪曲・捏造阻止へ全容の解明を 」
『週刊ダイヤモンド』 2017年12月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1209 米国と中国の大きな相違は民主主義体制か専制独裁体制かとの点にとどまらない。米国は呑み込まない国、中国は呑み込む国である。米国は自国の広大な国土に満足しており、それ以上に植民地や国土を拡張しようとは考えていない。中国はすでに広大な土地を手に入れているにもかかわらず、これからも他国の領土領海を奪い…