「 大平さんは「薬害エイズ」で闘い抜いた 」
『週刊新潮』 2020年7月9日号 日本ルネッサンス 第908回 長年の友、大平勝美さんが亡くなった。亡くなる2日前、氏を自宅に見舞ったとき、苦しそうではあったが明確な意志表示をして下さり、私は安堵した。大平さんが痛みを訴えた胸のあたりを優しくさすっていた女医さんがベッドサイドで語った。 「国立国際医療研究センターに入院していらしたとき、大平さんは痛み止めの薬は要らないと、拒否し続け…
「 敵基地攻撃を可能に、政策転換を図れ 」
『週刊新潮』 2020年7月2日号 日本ルネッサンス 第907号 中国は水のように「侵略の手」を伸ばす。水は低地に隈なく流れ込む。中国は弱い所に隈なく入り込む。米国が武漢ウイルス禍で混乱し、11月の大統領選挙で動きが鈍い現在、中国の侵略の手は日本周辺でも大胆に動いている。その状況下の6月15日、河野太郎防衛大臣が唐突に、「イージスアショアの配備計画を停止します」と発表した。 陸上配備…
「 国恥を忘れるな、中国の暗い原動力 」
『週刊新潮』 2020年6月25日号 日本ルネッサンス 第906回 世界に武漢ウイルスを拡散させ、すでに43万人の命を奪っているにもかかわらず、中国政府も中国人も反省の姿勢を見せないどころか、いまや次の世界秩序を構築し、世界を主導するのは中国に他ならないと主張する。横柄というべきこの態度はどこから生まれてくるのだろうか。 右の疑問は日本だけでなく、多くの国々の多くの人々が抱いているに…
「 燃え尽きた滋氏、その遺志を継ごう 」
『週刊新潮』 2020年6月18日号 日本ルネッサンス 第905回 6月5日、横田滋さんが亡くなった。87歳。めぐみさんをその腕に抱きしめることなく逝ってしまったが、早紀江さんは、滋さんは神様に召され天国に行ったと確信する。 滋さんはどんなときも穏やかだった。ふとした会話のときも、向き合って時間をかけてお話を伺うときも、基本的に笑みを絶やさない。しかしその穏やかな表情とは対照的に、い…
「 中国の豪州侵略は、日本への警告だ 」
『週刊新潮』 2020年6月11日号 日本ルネッサンス 第904回 豪州は危ういところで踏みとどまった。殆どの人々が気づかない内に中国に国を乗っ取られるところだった。すでに手遅れの分野はあるものの、中国の侵略は「まだ止めることはできる」。オーストラリア人たちが祖国を守る手立てを講じることは、まだ可能である。中国の魔の手を払いのけるのは容易ではないが、希望は豪州政府、そして一部とはいえ議会が…
「 賭け麻雀報道の裏に反安倍の執念 」
『週刊新潮』 2020年6月4日号 日本ルネッサンス 第903回 安倍晋三首相は5月25日、官邸で、「日本ならではのやり方で、わずか一カ月半で(新型コロナウイルスの)流行をほぼ収束させることができた。日本モデルの力を示した」と語り、東京など5都道県への緊急事態宣言を解除した。4月7日発出の宣言はこれで全面解除になった。 振りかえれば、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員約3700人、…
「 検察庁法、異常なSNS世論の正体 」
『週刊新潮』 2020年5月28日号 日本ルネッサンス 第902回 検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案を巡る動きが急展開した。5月18日官邸で、安倍晋三首相は今国会での成立を断念し、語った。 「国民の皆さまのご理解なくして前に進めていくことはできない」「公務員制度の改革は国民の皆さまの声に十分耳を傾けていくことが不可欠だと、幹事長と意見が一致した」 首相会見前の取材に菅義偉…
「 現行法でウイルス第二波を防げるか 」
『週刊新潮』 2020年5月21日号 日本ルネッサンス 第900回 安倍晋三首相が5月4日、緊急事態宣言を概ねひと月延長すると発表して、1週間が過ぎた。私たちがいま見ている新規感染者数は約2週間前の私たちの行動を反映したものだが、全国の新規感染者数が100人を切る日もあり、東京では50人以下の日々が続く。 気を抜けば数字は一気に跳ね上がるのであろうが、現時点で日本人は「感染爆発」を免…
「 黄金週間に国の在り方を考えよう 」
『週刊新潮』 2020年5月7・14日合併号 日本ルネッサンス 第900回 安倍晋三首相による緊急事態宣言の効果が出始めるのが宣言から2週間後、4月21日の火曜日以降とされる。 東京都の新規感染者数は21日が123人、その後ずっと100人を超えていたが、日曜日には72人になった。週末は検査数が少ないため額面どおりの「減少」とはとらえられないだろうが、それでも少し安堵する。 外出…
「 韓国総選挙、文氏大勝利で進む反日 」
『週刊新潮』 2020年4月30日号 日本ルネッサンス 第899回 武漢ウイルスを最も巧妙に利用した一人が韓国の文在寅大統領だ。文氏の与党「共に民主党」などは4月15日の総選挙で一院制議会の定数300議席中180、実に6割を獲得した。圧倒的勝利だ。文氏がこのまま「勝利の方程式」の道を歩めるとは限らないが、韓国で反日政権が強力な基盤を築いたことの意味は深刻である。 韓国では議席の6割を…













