櫻井よしこ オフィシャルサイト https://yoshiko-sakurai.jp/

「 台湾の正念場、11月の五大市長選挙 」

台湾」の検索結果: 36
2014.10.09 (木)

「 台湾の正念場、11月の五大市長選挙 」

『週刊新潮』 2014年10月9日号 日本ルネッサンス 第625回 週末、都内のホテルの大ホールは熱気に溢れていた。日本在住の台湾の人々が、11月29日の台北市長選挙の候補者で医師の柯文哲氏を迎えて激励会を開いたのだ。 柯氏は、台湾の改革は台北市の変化から始まる、台北市の変化の本質は台湾人の文化と価値観を取り戻すことだと説いた。国民党の馬英九政権の下で教育内容が中国風に変えら…

→続きを読む

2013.05.04 (土)

「 尖閣諸島周辺海域の日台漁業協定 『沖縄県が政府に抗議』の真相 」

『週刊ダイヤモンド』   2013年4月27日・5月4日合併号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 983 沖縄県の仲井眞弘多知事が、4月10日に日本と台湾が結んだ尖閣諸島周辺海域に関する漁業協定の撤回を安倍政権に申し入れると、「沖縄タイムス」が報道した。同紙は高良倉吉副知事が杉田和博官房副長官に「抗議」したとも報じた。実態を見てみよう。 尖閣諸島問題で大事なことの一つが、中…

→続きを読む

2012.08.09 (木)

「 美智子さまが深められた日台の絆 」

『週刊新潮』 2012年8月9日号 日本ルネッサンス 第521回 年2回出版の『台湾歌壇』154輯が、7月、台湾から送られてきた。同歌壇は台湾の日本語世代の歌人、呉建堂氏が『台北歌壇』として1968年に創設したのが始まりである。 呉氏は26年生まれ、旧制台北高校から台湾大学医学部に進み、71年には熊本大学医学部より学位を授与されている。多くの病院の院長を務めた氏は、まさに文武両道の人だった。剣…

→続きを読む

2012.01.28 (土)

日本の歴史的遺産が負のかたちで今日なお台湾政治を動かしている

『週刊ダイヤモンド』   2012年1月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 921 これまで複数回、台湾の総統選挙を取材したが、今回は日本の台湾統治の後片づけは終わっていないという特別な想いを抱いて帰国した。敗戦後の日本は戦後の台湾事情に関しては基本的に無関係で過ごしてきた。台湾だけでなく日本が戦前かかわった国々の国内政治にはなんの介入もしなかった。それは当然のことではあるが、は…

→続きを読む

2012.01.26 (木)

「中国に引き込まれるか、再選の馬総統」

『週刊新潮』 2012年1月26日号 日本ルネッサンス 第494回 1月14日、諸国の先頭を切って台湾の総統選挙及び立法院選挙が行われた。与党国民党の馬英九氏が再選を果たしたが、得票数は4年前の総統選挙での756万票より67万票少ない689万票にとどまった。国民党が立法院で得た議席は113議席中64。法案成立に必要な過半数は押さえたが、憲法改正も可能とする全議席の4分の3に肉薄した前回より、大…

→続きを読む

2011.11.05 (土)

「 中国に気兼ねして台湾を裏切り国家の独立心を放棄する外務省 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年11月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 910 台湾の建国記念日に当たる双十節(10月10日)の祝賀会は、10月6日に開かれたが、それに先だって外務省が各省庁の政務三役(大臣、副大臣、政務官)ら、政府関係者に出席を自粛するよう通知していたという。 「産経新聞」が10月25日の紙面で報じた上の情報は、わが国外務省の正体を疑わせるものだ。通知はこ…

→続きを読む

2011.07.28 (木)

「 中国が影を落とす台湾総統選挙 」

『週刊新潮』 2011年7月28日号 日本ルネッサンス 第470回 台湾政界は、半年後に迫った総統選挙を前に、熱い戦いの真っ只中だ。政権与党の国民党は早々と現職の馬英九氏を総統候補に、呉敦義行政院長(首相)を副総統候補に決定した。政権奪還を目指す民主進歩党は、総統候補の蔡英文主席を中心に、副総統候補と対中政策を8月に開催予定の党大会で発表する。 台湾は世界一の親日国である。その国の行方に日…

→続きを読む

2011.06.25 (土)

「 自由と民主主義の価値観を共有する台湾の運命は日本の運命と重なる 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年6月25日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 892 台湾が国家として現状維持を貫けるのか、それとも中国の一部となるのかは、台湾のみならず、日本を含むアジア全体の運命にかかわってくる。6月初旬にシンガポールで開催されたアジア安全保障会議でも、焦点の一つが台湾問題だった。 記者会見でのゲーツ国防長官に対する質問のほとんどが、強大化する中国の軍事的脅…

→続きを読む

2010.08.19 (木)

「 台湾窮地・中国の横暴を警戒せよ 」

『週刊新潮』 2010年8月12・19日合併号 日本ルネッサンス 第423回 今から28年前、中国人民解放軍の海軍提督、劉華清が大戦略を立案した。そこには幾段階かの具体的目標が掲げられており、第4段階の目標は2040年までに西太平洋とインド洋から米海軍を排除し、同海域に中国の覇権を確立するというものだ。 米国を排除して創り出すのは大中華圏だ。が、その幕明けは台湾併合なしには始まらない。台湾…

→続きを読む

2010.06.12 (土)

「 “真性暗愚の宰相”が辞任表明 権力の二重構造は終焉するか 」

『週刊ダイヤモンド』   2010年6月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 841 「この人は真性暗愚の宰相ですよ」 6月2日、突然辞任を表明した鳩山由紀夫首相について政治評論家の屋山太郎氏が語った。氏はかつて、鈴木善幸首相に「暗愚の宰相」の冠をかぶせたことがある。今回は「真性」が加わった。なぜか。 「鈴木氏は、自分が国際政治や安全保障など、国政の根幹である案件について知…

→続きを読む

このページのトップへ