「 切迫する朝鮮半島の有事 民主党政権は“備え”を急ぎ考えよ 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年9月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 806 ソウル発時事電が、9月13日、平壌の一般家庭向け有線ラジオ放送で、金正日総書記の三男の正雲氏が実名報道され、氏の資質や能力が賞賛されていると伝えた。金総書記が後継者の国民への認知、徹底を急いでいるのであろう。 金総書記が死亡や、さらなる重病で執務不能となるとき、北朝鮮は大混乱に陥ると思われる。19…
「 特集 陥落目前 『東シナ海ガス田』に迫る『中国の脅威』 」
『週刊新潮』 2009年9月24日号 日本ルネッサンス 拡大版 第379回 「国境」が危ない」 【前編】 9月1日、日本最西端の与那国島を訪れた。九州南端から500キロ離れた沖縄本島、そこからさらに500キロの与那国島はまさに日本の西の国境の島だ。 島の東端に阿尼花(あだにばな)の海岸がある。小高い場所の見晴台から、碧い海とのどかな牧場が見渡せる。 阿陀尼花の海岸で、牧場主で与那国防衛…
「 顰蹙を買う自民党議員の振る舞い 保守体制の立て直しに全力を尽くせ 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年9月19日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 805 9月8日、総選挙で大敗した自民党が、党本部で両院議員総会を開いた。約1時間20分、党立て直しの第一歩になるべき総会では、16日に行われる首相指名選挙で麻生太郎氏の名前は書きたくない、総裁選挙の新しいルールをつくってほしいなどの声が続いた。こうした言葉のどれ一つとして、聞く側の胸を打つものはない。 …
「 李登輝元総統、日本への励まし 」
『週刊新潮』 2009年9月17日号 日本ルネッサンス 第378回 「2012年を目処に中国が台湾を併呑する可能性が高まっています。国民党の馬英九政権の下で進行中の、予想をはるかに超える台中接近は中国の思う壷です。台中接近を推進する中国の圧力に、馬総統は耐えることが出来ず、物事は中国の狙いどおりに進んでいます。胡錦涛は台湾吸収で歴史に名を刻み、国家主席の座を完璧な形で退きたいと考えているはずで…
「 鳩山政権はどこを目指すのか 価値観がバラバラの民主党の危うさ 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年9月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 804 鳩山由紀夫民主党代表の論文が「日本の新しい道」という題で、「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」紙(IHT)に、8月27日付で掲載された。 内容が「反米的」だとして、親日派を含む米国知識人らのあいだに瞬時に広がった。同記事は「ニューヨーク・タイムズ」紙(NYT。電子版)にも掲載されたが、鳩…
「 民主党政権が運んでくる『教育荒廃』と『エコ破綻』 」
『週刊新潮』 2009年9月10日号 日本ルネッサンス 第377回 民主党の勝利に終わった総選挙から、2つのことが見えてくる。日本人の気概を奪い無力化を狙ったGHQの政策が60余年を経て結実したこと、自民党が自壊したことだ。 日本人の気概喪失と無力化は各政党のバラ撒き公約とそれに無批判な大方の反応に表われていないか。民主党も自民党も有権者に訴えたのは経済的にいかに多くを与えるかだった…
「 本当におかしくなった日本の姿がくっきりと浮かんだ“日の丸事件” 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年9月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 803 民主党が「日の丸」を破って2枚を継ぎ合わせ、民主党旗を作っていたことが、麻生太郎首相の指摘で明らかにされたのは、少し前のことだった。 国旗への敬意も繊細さも欠いている民主党とは対照的な出来事が、お隣の韓国で起きていた。先に死去した金大中元大統領の国葬の締めくくりの場面でのことだ。 ソウル国立墓地で…
「 死後なお激しい金大中氏の毀誉褒貶 」
『週刊新潮』 2009年9月3日号 日本ルネッサンス 第376 8月18日、金大中韓国元大統領が死去、李明博大統領は金氏を国葬で送った。23日午後、ソウル市内の国会前広場で行われた告別式には、李大統領をはじめ各界及び市民代表ら2万人を超える人々が参列した。 その後、棺はソウル市内の自宅や想い出の場所を辿り、ソウル国立墓地に運ばれた。棺は国防部(省)儀仗隊によって、墓所に運ばれ、棺を覆う国旗、…