「 川崎中学生殺害事件の実名報道で問われる少年法の在り方と情報公開 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年4月18日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1080 今年2月20日、川崎市の河川敷で13歳の上村遼太君が殺害され、1週間後、少年3人が逮捕された。3月12日付の「週刊新潮」が主犯とされた18歳の少年の顔写真と実名を報じ、少年法の在り方が問われている。 少年犯罪についてはこれまで、(1)顔写真の掲載や実名報道は少年法違反であり、少年の更生を妨…
「 これでよいのか、原子力規制委の暴走 」
『週刊新潮』 2015年4月16日号 日本ルネッサンス 第651号 福田康夫元首相が6日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関して「先進国として拒否する理由はない。(拒否すれば)途上国いじめになるかもしれない」と述べ、日本の参加を促した。 途上国いじめとはどういう意味か。日本は長年、ODAで発展途上国を支えてきた。日本のODAの特色は、相手国の意思を基に資金と技術を提…
「 喧騒の中で花びらを散らす桜に静謐を感じる春のひととき 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年4月11日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1079 その光景にしばし私は見とれてしまった。不思議な光景だった。庭の桜の木から、ハラハラ、ハラハラと花びらが舞い落ちてくる。風もない凪の中で、ただ花びらだけが散り続ける。四方に広がる枝々から、静かに散り続ける。まるで優しい雨のように、舞い落ち続ける。 その様子はあたかも桜の木に意思があって、今…
「 川内原発の安全性、報道の偏り 」
『週刊新潮』 2015年4月9日号 日本ルネッサンス 第650号 3月17日、関西電力が福井県に立地する美浜原子力発電所1、2号機、日本原子力発電が福井県の敦賀1号機を廃炉にすると発表した。翌18日には九州電力が佐賀県の玄海1号機、中国電力が島根1号機をそれぞれ廃炉にすると決定した。 一方、停止中の原発の再稼働が足踏み状態だ。日本における原発の未来展望は非常に暗く、日本を除く少なか…
「 中国がアジアインフラ投資銀で仕掛ける米欧関係の引き裂き 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年4月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1078 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が戦後体制を支えてきた米欧関係を引き裂き始めた。3月12日、英国がAIIBへの加盟を表明し、ドイツ、イタリア、フランスなどがここぞとばかりに追随し、水面下で不参加を呼び掛けたオバマ政権は、外交的大失敗だと批判されている。 中国はいかにしてAIIB参…
「 中国基準に移る世界、日本の道を貫け 」
『週刊新潮』 2015年4月2日号 日本ルネッサンス 第649回 3月12日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)にイギリスが創始国として加盟したのを機に、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、スイスが堰を切ったように追随し、豪州、韓国も創始国の資格を得られる3月末までに加盟すると見られている。 こうした状況を中国共産党機関紙「人民日報」は「G7中心だった西側経済体…
「 慰安婦問題めぐる議論で感じる変化し始めた世界の対日世論 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年3月28日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1077 3月18日、東京・有楽町の外国特派員協会で、秦郁彦氏と大沼保昭氏が慰安婦問題に関して会見した。秦氏は日本大学教授で慰安婦問題に関する吉田清治氏のうそを暴いた近現代史の専門家である。大沼氏は元慰安婦への償いとして1995年に「アジア女性基金」の設立を呼び掛けた。慰安婦問題に関しては立場が異なる両…
「 それでも自由主義国か、混乱の韓国 」
『週刊新潮』 2015年3月26日号 日本ルネッサンス 第648回 一向に改善されない日韓関係にアメリカから懸念の声が上がっている。3月13日、ワシントンの保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート(AEI)主催の「国交正常化50年の日韓関係・アジア最弱の関係」と題するシンポジウムでのことだ。 1期目のオバマ政権で東アジア外交を担当したカート・キャンベル前国…
「 不用意だと言わざるを得ない独メルケル首相の歴史問題発言 」
『週刊ダイヤモンド』 2015年3月21日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1076 1989年11月9日にベルリンの壁が崩れ、1週間後、私は壁の前にいた。壁に沿って多くの人たちが歩いていた。歴史の大変化を深く感じつつ、私も彼らに交じって歩いた。 壁のこちら側とあちら側では世界はどれほど異なっていたのか。その絶望的な相違は、東側から脱出を図って西側に入る直前に東ドイツ兵に…
「 米国の東アジア外交に転換の兆し 」
『週刊新潮』 2015年3月19日号 日本ルネッサンス 第647回 2月27日に米国務次官(政治担当)のウェンディ・シャーマン氏がカーネギー国際平和財団で行った講演に、韓国最大手の『朝鮮日報』をはじめ、韓国外務省までが激しく反発した。 シャーマン氏は3月中に日中韓3か国の外相会談が開かれ、「首脳会談につながることが期待されている」としたうえで、尖閣諸島海域での日中間の緊張の高まりや、…













