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「 『昭和天皇実録』公表で浮上する政治利用への疑問 」

皇室」の検索結果: 14
2014.10.04 (土)

「 『昭和天皇実録』公表で浮上する政治利用への疑問 」

『週刊ダイヤモンド』   2014年10月4日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1053 言論人として自身が目を通していない資料について述べるのは不見識なことだが、それを承知で書いてみたい。 9月9日に公表された「昭和天皇実録」である。1万2,000ページに上る膨大な量だそうだ。これから出版社を選考して来年出版されるとのことだが、新聞社や雑誌社は資料を入手し、それぞ…

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2013.10.12 (土)

「 五輪招致交渉の強固な相手は宮内庁と『朝日新聞』だった 」

『週刊ダイヤモンド』   2013年10月12日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1005 9月26日、私の出演しているインターネットテレビ番組に下村博文文部科学大臣を招き、オリンピック・パラリンピック招致の苦労話などを聞いた。招致の成功は日本が、ご皇室、首相、選手を含む「オール・ジャパン」の総力戦で臨んだ成果だった。その中で、気にかかったのが宮内庁の対応であり、「朝日新聞」…

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2012.10.11 (木)

「 野田政権、女性宮家問題で暴走の予兆 」

『週刊新潮』 2012年10月11日号 日本ルネッサンス 第529回 社会保障と税の一体改革と称した消費税増税法を成立させた後の野田佳彦首相は、もはや首相の任に耐え得ないと思えてならない。その8月以降、野田政権が手がけた事案のおよそすべてで論理の整合性と国益擁護にかける決意が欠落していないか。 たとえば尖閣諸島の国有化である。国有化の意義は、政府が船だまりや灯台を設置し、海上保安庁の…

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2012.08.09 (木)

「 美智子さまが深められた日台の絆 」

『週刊新潮』 2012年8月9日号 日本ルネッサンス 第521回 年2回出版の『台湾歌壇』154輯が、7月、台湾から送られてきた。同歌壇は台湾の日本語世代の歌人、呉建堂氏が『台北歌壇』として1968年に創設したのが始まりである。 呉氏は26年生まれ、旧制台北高校から台湾大学医学部に進み、71年には熊本大学医学部より学位を授与されている。多くの病院の院長を務めた氏は、まさに文武両道の人だった。剣…

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2012.06.16 (土)

「 寬仁さまが語られた『天皇と皇室典範』論 」

『週刊ダイヤモンド』   2012年6月16日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 940 三笠宮寬仁(みかさのみや・ともひと)親王殿下が6日、薨去(こうきょ)された。気概ある方だったと思う。 2006年に私は『皇室と日本人』という本を、寬仁さまと共著の形で出版させていただいたが、同書はその前年の殿下との対談を反映させたものだ。対談の焦点は、当時、小泉純一郎内閣の下で有識者会議が女系天…

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2012.04.26 (木)

「 官邸でヒアリング『女性宮家』への私の問題意識 」

『週刊新潮』 2012年4月26日号 日本ルネッサンス 拡大版 第507回 野田佳彦首相が「緊急を要する」として設けた「皇室制度に関する有識者ヒアリング」に4月10日、出席した。焦点は再浮上した「女性宮家」の創設である。 女性宮家創設はそもそも2005年、小泉純一郎政権時、福田康夫氏主導の有識者会議の最終報告で女系天皇容認と一体の形で提起したことに始まる。皇室の歴史を180度変えることになる…

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2011.12.08 (木)

「 皇室典範改正でも伝統を厳守せよ 」

『週刊新潮』 2011年12月8日号 日本ルネッサンス 第488回 羽毛田信吾宮内庁長官が10月5日に野田佳彦首相を官邸に訪ね、女性宮家の創設を「火急の案件」として要請したと、「読売新聞」が11月25日朝刊で報じた。 6日に入院された天皇陛下は気管支肺炎から回復されて24日、無事、退院なさったが、陛下のご病気に際して、誰しも皇室の未来に危機感を深めたのは確かだろう。 危機感は第一に皇族方の数…

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2011.12.01 (木)

「 陛下の祭祀簡略化は宮内庁の愚策 」

『週刊新潮』 2011年12月1日号 日本ルネッサンス 第487回 天皇陛下のご入院が長引き、大層心配である。お若いとはいえない天皇皇后両陛下のご健康問題は極めて重要であり、皇室と日本の未来を見据えて少なくとも二つの点に取り組まなければならない。 第一点は、天皇陛下のご公務の見直しである。 今年のお誕生日に際して皇后陛下、美智子さまは、お二人の健康について「少ししんどい年令に来ているかと…

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2011.10.29 (土)

「 国民と共にあるお姿が皇室の特色と実感させてくれる美智子さまのお言葉 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年10月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 909 皇后陛下美智子さまが77歳のお誕生日に宮内記者会の質問に答えておられる。皇室が本来の日本の国のかたちと日本人のよき姿を体現してくださっていることを実感させる内容である。 美智子さまは今年を「悲しみの多い年」と振り返られ、東日本大震災と内外の災害に言及された行間には、被災者すべてへの深い想い…

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2011.05.14 (土)

「 日本の価値観を最も鮮明に体現された天皇、皇后両陛下 」

『週刊ダイヤモンド』   2011年5月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 886 藤原正彦氏が『日本人の誇り』(文春新書)で日本文明の価値を、欧米人が至高の価値とする「自由」や「個人」の尊重と対比させて、「秩序」や「和」に求め、こう書いた。 「(日本人は)自分のためより公のために尽すことのほうが美しいと思っていました。従って個人がいつも競い合い、激しく自己主張し、少しでも多く…

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