「 報道の自由を阻害する人権擁護法案を成立させてはいけない 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年3月9日号 オピニオン縦横無尽 436回 悪魔の企みは美名を纏(まと)ってやってくる。「人権擁護法案」がそれだ。 政府が今の国会に提出するとして用意した法案の内容が2月23日に明らかになったが、いったい、このような法案を考えだした官僚や役所は、この国をどうしようと考えているのだろうか。人権擁護といえばいかにも美しく耳ざわりもよい。だが実態は報道の自由を侵害し、…
「 一審で全面勝訴した薬害エイズ裁判『6年の戦い』 」
『SAPIO』 2002年2月27日号 1996年7月、薬害エイズの被害者たちの声を丹念に拾い、専門医、官僚の責任を追及してきたジャーナリストの櫻井よしこ氏は、元帝京大学副学長で血友病専門医の安部英氏にその言論が名誉毀損にあたるとして訴えられた。以来、足かけ6年にも及ぶこの裁判の一審判決が1月30日東京地方裁判所で下された。判決は原告の請求を棄却、ジャーナリズムの果たす役割と責任を認めたこの判…
「 安部英氏 名誉毀損裁判 控訴を私は堂々と受けて立つ 」
『週刊ダイヤモンド』 2002年2月9日号 オピニオン縦横無尽 432回 私事だが、1月30日に民事裁判の判決を受けた。薬害エイズ事件報道で帝京大元副学長の安部英氏から名誉毀損で訴えられていたのである。 判決は私の側の完璧な勝ちであった。この判決を、私は自分のためだけでなく、足かけ6年にもわたる長い裁判のあいだ、遠くは九州や北海道、長野や大阪などからも傍聴に来てくださった被害患者や家族の方々…
「 “後出し”判決文の大いなる矛盾 薬害エイズ裁判批判 」
『中央公論』 2002年1月号 判決宣告の後に作られる判決文 薬害エイズ事件で安部英・元帝京大学副学長を無罪とする判決文は8月8日に出された。3月28日に無罪判決と判決要旨が出されてから四ヵ月以上が経っていた。今回改めて内容を検討すると驚くべき点がいくつも目についた。 まず、第一の驚きはそのタイミングの遅さである。なぜ、判決言い渡しから判決文まで四ヵ月以上もかかるのか。374頁にのぼる判決…
「 『薬害エイズ松村判決』でわかった日本の官僚はプロの『責任』を放棄している! 」
『SAPIO』 2001年12月19日号 「官僚の不作為」を初めて認定した判決は出たが… 9月28日、東京地方裁判所の永井俊雄裁判長は、薬害エイズ事件において、元厚生省課長松村明仁被告に対し、エイズウイルス(HIV)が混入しているおそれのある非加熱濃縮血液製剤について適切な処置を取らなかったと、官僚の不作為を問い、禁固1年執行猶予2年の有罪判決を言い渡した。薬害エイズ事件に関して当初より取材…
「 薬害エイズ裁判の無罪判決ほかを体験してこの連載で私がたどりついた結論真の司法改革には常識ある国民の参加が欠かせない 」
『SAPIO』 2001年6月13日号 司法改革が日本を変える 最終回 政府の司法制度改革審議会は来月の6月12日に最終案を首相に提出する。現時点では2010年までに司法試験合格者を現在の約3倍の3000人に増やすこと、2018年までに法曹人口を現在の約2.5倍の5万人まで増やすことなどを盛り込む予定であるが、あくまでもこれは司法改革の前段階にすぎない。これ以外にも法科大学院(ロースクール)の…
「 櫻井よしこ怒りの緊急座談会・日本の司法は地に落ちたのか!」『薬害エイズ』弁護士、医師と激論 『安部無罪』は患者の視点が欠落した信じられない判決だ」
『SAPIO』 2001年4月25日号 司法改革が日本を変える 第12回 東京HIV訴訟弁護団・清水勉弁護士 東京ヘモフィリア友の会・仁科豊弁護士 川崎幸クリニック・杉山孝博院長 3月28日、東京地裁(永井敏雄裁判長)は、エイズウイルス(HIV)が混入した非加熱濃縮血液製剤の投与により患者が感染し死亡したと、業務上過失致死罪に問われた帝京大元副学長の安部英被告(84)に無罪判決を言い渡した。…
「 『安部英センセイ』無罪とは笑止千万 」
『週刊新潮』 2001年4月12日号 その瞬間、東京地裁104号法廷には、うめきとも驚きともいえない叫び声が上がった。永井敏雄裁判長が、薬害エイズ事件で業務上過失致死に問われている安部英被告に無罪を言い渡した瞬間である。足かけ5年にわたる傍聴のどんな時にも聞いたことのないこの驚きの声は、その日の傍聴者の多くが共有する思いでもあったと私は感じている。 判決文及びその理由を聞いた被害者の母親、水…
「 人間の視点を欠いた薬害エイズ安部氏無罪判決は誤りである 」
『週刊ダイヤモンド』 2001年4月7日号 オピニオン縦横無尽 第391回 3月28日、東京地裁104号室、永井敏雄裁判長が判決を言い渡した途端、傍聴席から「オゥーッ」という驚きの声ともうめき声とも判じがたい声が上がった。薬害エイズ事件で臨床医としての責任を問われた安部英氏に「無罪」判決が言い渡された瞬間だ。それにしても、1997年の初公判以来、足かけ5年にわたって安部公判を傍聴し、取材してき…












