「 『国破れて霞が関あり』の現実 バラ撒きでなく、ムダづかい防止を競え 」
『週刊ダイヤモンド』 2009年8月29日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 802 若林亜紀さんという、ご本人に言わせれば「変わった経歴を持つ」ジャーナリストがいる。 厚生労働省の外郭団体で特殊法人の日本労働研究機構(現在は独立行政法人労働政策研究・研修機構)で「労働白書」などの出版に、10年間、携わった。ところが、そこですさまじい公金の浪費と不正を目にする。彼女は考えたすえに…
「 民主党、霞が関改革に赤信号 」
『週刊新潮』 2009年8月27日号 日本ルネッサンス 第375回 総選挙の争点のひとつは公務員制度改革である。民主党は天下りを「官製談合や随意契約など税金のムダづかいの原点」と断じ、「天下りの背景となっている早期退職勧奨を廃止」、つまり天下りを全廃すると言ってきた。だが、民主党政権では、天下り全廃は出来ないだろう。むしろ、人事院と労働組合の連携に民主党が加担し、現在よりも尚酷い役人天国体制が作…
「 人事院、権限移管に異常な抵抗 」
『週刊新潮』 2009年6月11日号 日本ルネッサンス 第365回 人事院とはとんでもない役所である。総裁の谷公士(まさひと)氏をはじめ、心が腐っているのではないか。5月29日に人事院が国会と内閣に提出した「国家公務員白書」には、矩を越えた異例の政府批判が展開されている。 批判は、政府が閣議決定して3月31日に国会に提出済みの国家公務員制度改革法案についてである。 政府を批判することのすべて…
「天下り、渡りは今年で廃止と言い切った麻生首相は本気で頑張れ!」
『週刊ダイヤモンド』 2009年2月14日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 776 麻生太郎首相は本気で重い腰を上げたのだろうか。ようやく公務員制度改革に乗り出したかに見える。2月3日、衆議院予算委員会で、公務員の天下りや渡りを、今年いっぱいで廃止する政令をつくると表明した。また、同日、国家公務員制度改革推進本部の会合を開き、今後4年間の制度改革の道筋を示す工程表を決定した。 天…
「文民統制、曲解された日本の解釈」
『週刊新潮』’08年12月11日号 日本ルネッサンス 第341回 航空幕僚長の田母神俊雄氏が、民間企業主催の懸賞論文に応募し、世に発表した論文を咎められて更迭され、事実上退職させられた。 田母神氏退職前日の11月2日、『朝日新聞』社説は、「ぞっとする自衛官の暴走」の題を掲げ、田母神氏の主張は「一部の右派言論人らが好んで使う」「実証的データの乏しい」「身勝手な主張」と切り捨てた。 11月8日…
「国家公務員制度改革の制度設計、事務局長に民間人起用は不可欠」
『週刊ダイヤモンド』 2008年7月5日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 746 国会会期末ぎりぎりで成立した国家公務員制度改革の次の山場は、制度設計である。制度設計を担う改革推進本部にいったいどんな人物を据えるのかが、この改革が国民、国家のためになるものかどうかを決定する。 渡辺喜美行政改革担当相は、せっかくの改革が各省のお手盛人事にならないように、事務局には公募で民間人を起用…
「公務員制度改革に抗う過去官僚」
『週刊新潮』’08年6月5日号 日本ルネッサンス 第315回 社会保険庁や国土交通省道路局の事例を持ち出すまでもなく、日本の官僚の所業は異常である。国民の努力、勤勉、苦労を水泡に帰す税の使い方の出鱈目さと、彼らが立案する政策の、国益に反する実相はまさに許し難い。少数の例外を除いて、いまや、国家国民の利益よりも自己利益の確保に悪知恵を働かせる官僚の在り様を変えることなしには、日本の未来はない。そのた…
「 官僚と業界の腐った関係にメスを入れる「官民人材交流センター」の無力化を懸念 」
『週刊ダイヤモンド』 2007年11月10日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 714 10月29日、衆議院テロ防止特別委員会で行われた守屋武昌前防衛次官の証人喚問は、防衛省の抱える問題の根の深さを痛感させた。 省にもなれず、長年肩身の狭い思いをしてきたのが防衛庁だ。それは他省の出向組が、防衛庁に対して格が違うと、無言で示し続け、〝参事官〟として自衛隊員の頭上に立ち、日本の安全保…











