「 中国の歴史戦は本気だ、心して戦え 」
『週刊新潮』 2026年6月4日号 日本ルネッサンス 第1197回 5月14、15日の米中首脳会談、直後の20日には中露首脳会談。両会談の基調は、習近平国家主席の高市早苗首相と頼清徳台湾総統への敵愾心だった。 トランプ米大統領との会談で習氏は高市、頼両氏が地域の平和を脅かすとして、両氏を支援しないよう迫ったと、「読売新聞」が5月24日の1面トップで報じた。これは北京からワシントンに戻…
「 中国優位の決めつけは時期尚早だ 」
『週刊新潮』 2026年5月28日号 日本ルネッサンス 第1196回 5月13~15日のトランプ米大統領の中国訪問は双方が「安定」を強調して終わった。イラン戦争に決着をつけられないトランプ氏も、深刻な経済不況から回復できない習近平国家主席も、国力再構築の時間稼ぎのために新たな対立を回避する道を選んだと言ってよい。 14日、大々的な歓迎式典で、習氏はゆったりした足取りでトランプ氏を人民…
「 日本こそ中堅国家群を率いる時 」
『週刊新潮』 2026年5月21日号 日本ルネッサンス 第1195回 トランプ米大統領と習近平中国国家主席の首脳会談を眼前にして、米紙ニューヨークタイムズ(NYT)が5月9・11日の1面で中国の米国観を紹介した。イラン戦争で武器装備を大幅に消耗した米国の台湾防御の能力に、中国が公に疑問を呈し始めたというのだ。 NYTは「中国の軍事、地政学の専門家らは、イラン戦争は米国の弾薬備蓄の消費…
「 核論議なき安保政策論はもはや無意味 」
『週刊新潮』 2026年5月7・14日合併号 日本ルネッサンス 第1194回 知っている人は知っている話なのだが、約4年前、人類は第三の「広島の悲劇」に直面するかもしれない危機の中にあった。 2022年9月のことだ。その年の2月にウクライナを侵略したプーチン大統領のロシア軍は、ウクライナ東部のハルキウ州を占領した。ウクライナは予想外の力を発揮してキーウから反撃を開始し、精鋭の機甲部隊…
「 皇室を狙う情報工作は中国発だった 」
『週刊新潮』 2026年4月30日号 日本ルネッサンス 第1193回 国際社会が動乱の真っ只中にある今、わが国の依って立つ基盤、国民統合の核となり得るのは皇室以外にはないだろう。阪神・淡路大震災、東日本大震災と大津波。どんな国難のときも皇室の御存在が日本国の求心力となり、混乱の中にも人々の心を前向きに励まし奮い立たせて下さった。 皇室の御存在のその意義を日本人よりもよく知っているのは…
「 米イ戦の隙間で蠢く中国人民解放軍 」
『週刊新潮』 2026年4月23日号 日本ルネッサンス 第1192回 4月11日、パキスタンの仲介で始まった米国とイランの停戦交渉は一旦打ち切られた。焦点のひとつ、ホルムズ海峡の航行に関して、イランの革命防衛隊は人民元か暗号資産で一隻あたり約3億円を払えば通航させる仕組みを継続するとし、片やトランプ米大統領は不法な通航料を支払った船舶は米軍が拿捕するとSNSで発表した。米・イ交渉の行方は予…
「 中露イランを結ぶ異形の価値観 」
『週刊新潮』 2026年4月16日号 日本ルネッサンス 第1191回 歴史の捏造をはじめ、中国とロシアには幾つもの目に余る悪しき共通点がある。そのひとつが「子供の拉致」だ。 国連の独立国際調査委員会は今年3月10日、ウクライナを侵略中のロシアがこれまでに2万人のウクライナの子供を連れ去り、ロシアとベラルーシに違法に送ったと発表した。事件にプーチン大統領が「直接関与」しているのは「当初…
「 日本の国益は米・イスラエル支援だ 」
『週刊新潮』 2026年4月9日号 日本ルネッサンス 第1190回 風雲急を告げるとは今の状況を言うのだろう。トランプ米大統領は中東に追加部隊を送り続けており、佐世保基地からは強襲揚陸艦「トリポリ」が、沖縄県のキャンプ・ハンセンからは第31海兵遠征部隊が到着した。さらに米海軍の強襲揚陸艦「ボクサー」も、陸軍第82空挺師団も投入されると見られる。 イラン側は、強硬派の中の強硬派と評され…
「 中国が影の主役、日米会談の大成功 」
『週刊新潮』 2026年4月2日号 日本ルネッサンス 第1189回 大きな関門をひとつ見事に越えてみせた。3月18日から2泊4日で行った高市早苗首相初の訪米と首脳会談への評価だ。 イスラエル・米国VSイランの戦いでホルムズ海峡が事実上封鎖され世界経済が打撃を受ける中、「海峡に艦船を送り民間船舶を守ってほしい」という米大統領の要請下での訪米だった。仏、独などがそうした要請を拒否し、トラ…
「 航行の自由確保で、高市政権の正念場だ 」
『週刊新潮』 2026年3月26日号 日本ルネッサンス 第1188回 自民党政調会長特別補佐の鈴木英敬氏は週末、三重県の選挙区に戻ると、まずはガソリンスタンドを集中的に回ったという。氏が語る。 「わが国には石油の備蓄があるから安心だという説明はもう十分ではない。今、スタンドが心配しているのは目先よりも9月、10月のことです。1リットル200円に上がることよりも、石油が入らなくなるほう…












